血液を造るマロー

医療現場では、骨髄移植が免疫不全症などの血液の病気に対して有効な手段だといわれています。それは、マローが血液を造っているからです。血液や免疫の働きはマローなくしてあり得ない事です。

私達の血液にも寿命があります。赤血球は約120日、白血球には数十時間のものもあります。約60兆という全ての細胞は、日々、入れ替わっているのです。

私達の血液もマローが休みなく働き続けてくれるお蔭です。また、細胞が入れ替わるのも血液が全身に栄養と酸素を運んでくれるからです。

免疫について

自然治癒力、免疫力という言葉が飛び交う昨今、この免疫反応こそが健康の秘訣です。マローは、本来、私達が備えている体を守る仕組みにも関わっています。

免疫とは〝自分〟以外を排除する仕組みです。私達の体は細菌やウイルス、異常なガン細胞、組織の老廃物を自然の内に排除して健康を保っています。具体的には血液の白血球がその担い手。白血球:リンパ球・顆粒球・マクロファージなどは、その状況に合わせて活躍しているのです。

ここでもマローが血液を造り続けるお蔭で免疫力は正常に保たれています。しかし、一般的には老化の始まる二十歳過ぎにはマローも例外なく衰えます。血液を造るマローが弱まれば、当然、免疫力にも影響が出ます。

再生医療について

再生医療が話題にのぼる機会も多くなりました。主なものにES細胞による組織の培養、再生がありますが、骨髄の幹細胞を使った同様の研究報告が注目を集めています。マローは他の組織の再生にも関わっています。

新聞報道などの見出しを一部、紹介します。

「眠れる再生力を呼びさませ~脳梗塞(こうそく)・心筋梗塞(こうそく)治療への挑戦~」
NHKスペシャル

「骨髄の幹細胞にES細胞並み能力」
米ミネソタ大学:読売新聞
ネイチャー誌に発表

「心筋梗塞治療、骨髄が手助け 壊れた細胞を再生」
岐阜大学:中日新聞

「骨髄から歯茎の骨、再生」
福岡市、歯科医グループ:中日新聞

「骨髄から〝レスキュー細胞〟難病治療に期待、胃腸の炎症治す能力」
東京医科歯科大学と慶応大学グループ:静岡新聞

「すい臓ガン縮小に成功 他人の造血幹細胞を移植」
都立駒込病院:読売新聞

「再生医療、実用化へ進展、骨髄を使い成功」
名古屋大学医学部:日本経済新聞